禁煙補助薬のチャンピックス錠について、製薬会社から出荷停止の案内がありました。
チャンピックスの出荷が再開されるまで、当分の間、禁煙外来は中止になります。
ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
喫煙は生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)による動脈硬化症の進行を促進し、心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めます。最悪の場合、喫煙が原因で肺気腫、慢性閉塞性肺疾患や肺癌など、命に関わる重症な病気にかかってしまうこともあります。
喫煙が及ぼす害が認識され、禁煙を試みる方は多くいらっしゃいますが、独力で禁煙に成功されるケースはごくわずかです。2006年4月より、禁煙治療が保険適用になりました。
上記の方はもちろん禁煙にご興味のある方はお気軽にご相談ください。
保険診療で禁煙治療を受けるには、次の全ての要件を満たす必要があります。
※上記の条件を満たさない場合は、自由診療(自費)による禁煙治療となります。
タバコの害についての説明、禁煙成功による利益について説明、チャンピックス服用方法、禁煙治療について説明します。呼気一酸化炭素濃度の測定(*)を行います。禁煙宣言書に署名していただき禁煙の決意を強くします。
内服開始1週間でチャンピックスを徐々に増やし、薬に慣れた1週後より禁煙開始となります。この際思い切ってライター、灰皿など喫煙に関係のあるものは捨てましょう。
呼気一酸化炭素濃度の測定を行い禁煙の確認と服用上の問題点をお聞きし、適切なアドバイスをおこないます。お薬を処方いたします。
これで禁煙治療は終了ですが、これからが本番です。再び喫煙しないように注意しましょう。安易なもらいタバコは絶対にやめましょう。
(*)呼気一酸化炭素濃度測定:一酸化炭素はタバコの煙に含まれる代表的な有害物質です。禁煙により、息に含まれる一酸化炭素濃度が短時間で減少しますので、通院時に測定結果を記録することで禁煙の効果を実感できます。20秒間息をためて機械に吹き込むことにより簡単に測定できます。